2020/06/17

パール幼稚園【ファンが生まれる幼稚園】「なんで」



「廊下を走ってはいけない」という

お馴染みの言葉であるはずですが・・・。

そもそも廊下は物凄く走りたくなる形をしています。

直線で遠くに向かって伸びていく感じ。

走っていると景色が恐ろしい速さで変わっていき、

疾走感を感じることが出来るようにも思えるのでしょう。

子どもの心理を刺激する場所なのです。

「廊下を走ってはいけません」

私の世代ならば、

誰しもが一度は聞いたことがあるセリフだと思います。

私も、

よく小学校の頃・・・

先生に言われたものです。

でも・・・

廊下を走ってはいけないと言われたことがあっても、

「なんで」走ってはいけないのかを

教えてもらったことがある人は、

意外と少ないかもしれませんね。

先日、

あるクラスの園児が、

「廊下を走ってはいけません!」

と注意されたようです。

そして、

その園児が言ったのでしょう。

「今日、廊下を走って怒られた・・・」

そして・・・

お母様からの質問です。

「なんで廊下を走ってはいけないのでしょうか?」

これ、私の世代なら無条件で廊下を走ってはいけない!と

教えられ、

守らなく見つかった時はゲンコツを

落とされ体で覚えていることなので、

「なんで廊下を走ってはいけないのでしょうか?」

という質問は「??」なのです。

しかし・・・

担任は、どうでしょうか?

園児に伝えるように

丁寧に説明をしたというではないですか。

時代に見合った対応・・・

若き教員に勉強させてもらえました。

廊下を走ってはいけない理由は、

単純に危ないからの一言です。

廊下を走り、

体の大きな子と小さな子がぶつかれば、

小さな子は飛ばされてしまいます。

そして思わぬ痛い目にも両者がなる

可能性が高いものです。

日本の教育は「なんで」を

重要視しないことが多いものです。

話が脱線しますが・・・

現代の小学生の悩み第1位は

「なんで勉強をしなくてはいけないのか?」

だそうです。

やる理由がわからなかったら、

大人だって勉強しませんよ。

身近なことをいうと、

「なんで」ご飯を食べなくてはいけない?

「なんで」お風呂にはいる?

必要だからやってますよね?

「なんで」必要かは、

「なんで」の部分がわかると自発的になると思うのです。

もしも担任が「廊下を走ったら危ないよ」

「怪我をするから廊下は走らないわよ」と

伝え方を変えていたら・・・

幼子ながらにも「なんで」が解決したかもしれません。

さて、「なんで」。

誰が「なんで」の部分を教えるのでしょうか?

先生?いやいや、「その子に関わる大人全員」です。

現実をみると勉強の意味がわからない子どもが多い。

それは教育者である大人が、

教育者になれていないことに

問題があるのではないかと思うんです。

現在、小学生でも、

授業中に寝たり、

宿題の答えを写したりなんてことしてる

児童がいるといいます。

教育者が勉強の動機づけを

きちんとしていないことが原因でしょう。

とはいっても・・・

どうやるの?

それを教えられていないことが

原因なら教えることができるように、

大人が教育について勉強しなくてはなりません。

学校教育は限界があることは、

もう何年も前から言われていることです。

自分の大切な子どもに教育をするのは親であり、

周りの大人たちです。

「なんで」を知り、

「なんで」を解決できるようになりたいものです。