2021/05/18

パール幼稚園【ファンが生まれる幼稚園】聞き取るチカラ


最年少、年少、年中、年長と


学年があがるにつれ、


手がかからなくなる面もありますが、


集団性という意識も変わってくるものです。


子どもの交友範囲が広がりますから・・・


・なかなかお友だちができないようだ。


・お友だちとのトラブルが次から次へと起きる。


・家では教えていない乱暴な言葉を使うようになった。


・これまで相手にては出したことがないのに・・・


・いつも誰かにやれて帰ってくる・・・など


各成長段階により、


友だちづきあいの心配事が増えることでしょう。


子どもの友だちづきあいに


親は介入しすぎないほうがいいと思いながらも、


親としては、


子どもの抱えるものは放っておけないものでしょう。


正直、親が関わったからといって、


明日に解決するものでもありません。


これまでご家庭の中で


自分は優遇されて育っていますし、


ある程度のわがままは


必ず通って成長しています。


集団の中に入れば


自由度は制限されますから、


男の子のケンカや女の子のもめごとは


当たり前なのです。


子どもたち・・・私たちは、


様々な人とのやりとりを経験しながら


人間関係を育んでいきます。


子どもたちにとっての、


その一歩としては、


同じ年ごろのお友だちとの関係は


大切にしたいもです。


自分だけの世界だけでなく、


他人がいる世界があることに気づいて、


他人と関わりあうことを学ぶ時期です。


はじめてのことばかりで、


戸惑うこともあれば、


思ったとおりにいかずに機嫌を損ねたり、


相手のお友だちとトラブルに


なったりすることもあります。


我が子と会話をしているとき、


相手のことをまったく気にせず、


ひたすら自分がしゃべりたいことを


話しかけてきたことはありませんか? 


自己中心性というものは、


2歳から7歳ごろの子どもの考え方に大


きな特徴としてあるそうです。


これは、


決してわがままという意味ではなく、


自分を中心として周囲のことを認識する、


文字通り『自己』を『中心』


においた考え方をするのです。


例えば、


・自分が思っていることは

相手も同じように思っている


・相手が言っていることは関係ない。

自分が言いたいことを一方的にしゃべる


・自分にとっての右側は、

向かい合った相手にとっても右側になる

 

そのために・・・


自分以外の人と関わるうえで、


コミュニケーションがとれずに、


男の子ケンカや女の子のもめごとが


起きてしまうのは当然のことかも知れません。


友だちづきあいに必要なのは、


第一に『聞く力』だと思っています。


『聞く力』は


今後の学力にも関係してくるものですし、


社会に出てからも


『聞く力』は


とても大切なスキルだと考えています。


特に幼稚園教諭という仕事も


『聞く力』がなければ『考える力』にも


発展しませんし、


『創造する力』にもたどり着かなく


使い物にはならないものです。


話は脱線しましたが、


親としては早いうちに


『友だちづきあい』の方法を


学ばせておきたいところでしょう。


自分が世界の中心にいる


発達段階の子どもが、


友だちをつくって関わっていくうえでは、


コミュニケーション能力が


大切だというのは言うまでもないでしょう。


でも・・・


我が子がやられてくると


盲目になることもあります。


最近の学校教育では、


自分の考えを仲間に伝えること、


コミュニケーション能力のうち


『伝える力』を高めることに


意識しているようにも思えます。


しかし・・・


私は『伝える力』よりも『聞きとる力』のほうを


強めるべきだろうと考えています。


なぜ『聞きとる力』は、


必ず子どもが将来を左右するものと


考えています。


・落ち着きと集中力

・ 根気が身につく

・想像力を育む

・思いやり

・共感する心を育む

・話す力が備わる

・読解力や作文の力を 伸ばす

・学力を伸ばす

 

多くの子どもたちと過ごしてきて、


これらのことに影響していると思うのです。


特に『聞き取る力』は


『思いやり、共感する』ことに


必要なことでして、


友だちづきあいにおいては


大切なスキルです。


『聞き取る力』が身についている子どもは、


相手の話に共感し思いやりをもって


耳を傾けられますから、


コミュニケーションを


円滑に進ませることができ、


人間関係もスムーズになるものです。


ですから・・・


家庭で『聞き取る力』を伸ばすためにも、


毎日のベットタイムストーリー、


『絵本の読み聞かせ』は


大切にしてもらいたいと思います。


親が本を読み、


子どもがそれを聞いて思ったことを述べ、


親が子の言葉を丁寧に聞いて


返してあげること。


この交流こそ、


子どもは相手の言葉に耳を傾ける習慣を


身につけていくものだと思うのです。


あっ・・・


爪を切ってきましょう。


お箸の練習をしましょう。


お箸が上手に使えない子は


噛み付く傾向あります。