2020/02/25

パール幼稚園【ファンが生まれる幼稚園】空間軸


UTABUTAI の練習も最後でしたね。

ゴールに向かって、

自ら考えて行動することができる園児が増えてきた・・・

「できること」が増えてきたということでしょう。

宮◯◯衣先生の

「できること増えた??」の一言が合図となり、

行事前の年長児ならではの

空間を圧巻するシーンも見られました。

ここに理由はあるが原因はないもの。

心のままに。

見えないものは見えないままに。

ナイショのものはナイショのままに。

夢は夢のままに。

思っていることが・・・

現実になったら???

つまらないものかもしれません。

ドキドキがなくなってしまいますね。

昔のイタリアの偉い学者が、

大人が子どもに諭す言葉として、

批判的に書いた詩があります。

【遊びと仕事・現実とファンタジー・科学と発明

空と大地・理性と夢・・・これらは共にあることはできない。】

そうなんだ!・・・と賢い頭で理解しようとする子ども。

なにそれ?と、素直な心に疑問符を掲げる子ども。

私たちが育てたいのは・・・

どちらの子どもでしょうか。

さぁ!UTABUTAI ・・・

この年、この時間、

一度限りのとっておきの時間となりますように。

2020/02/21

パール幼稚園【ファンが生まれる幼稚園】いいところに


社会という場所では、

目標に向かい進んでいくためには、

大半は人と協力したり分かちあったりするものです。

流行りのフリーランスと呼ばれる人々だって、

実際、自分一人だけで仕事をしているわけではない。

そのようなとき・・・・・

誰かの仕事が遅かったり、

間違いだらけだったりすると、

その人を責めてしまったり、

マイナス面だけが目立ち、

気になってしまったりすることがあります。

長所に照準を合わせていいところを見ること。

頭ではわかっていても、

なかなかできない人も多いようです。

人の長所に照準を合わせると、

人のいいところをみつけることが得意です。

そして、自分自身の得意なこと、

好きなことをみつけることも得意です。

子どもたちにとって、

他者のいいところをみることが、

当たり前のように身についていれば、

将来、大人になっても・・・・・

人生が拓けたものに見えるのではないでしょうか。

このことを日常の中で育んでいくには、

「あの黄色いお花は素敵ね。」

「あの人は親切ね。」

「あの人の挨拶は元気がもらえるね。」

など・・・

大人が少しの感動を口にすることが重要でしょう。

「いいところ」をさらに伸ばしてくれることには違いありませんね。

得意を活かせる自分であることがいい。

UTABUTAIという育ちの装置を上手に使い、

心のスコープの照準がいいところに合わせることができる

環境設定が必要です。

2020/02/20

パール幼稚園【ファンが生まれる幼稚園】できること・・・は?


新型肺炎の感染も危惧するなか・・・

クラスの生活の発表の場、

今年度、最後の3大行事となる『UTABUTAI』も来週となります。

この一年を思い浮かべ、振り返りながら、

園児たちの歌声を聴いていただきたいと思います。

泣かずに幼稚園に行けるようになった。

門でお母さんと別れられるようになった。

きちんとあいさつができるようになった。

自分で服の着替えができるようになった。

靴が揃えられるようになった。

お風呂で頭を洗えるようになった。

子どもたちも、

色々なことが「できる」ようになってきたと思います。

幼児期の育ちとして、

私たちが大切にしているのは、

目標とする形ややり方があり、

それに向かって何度も繰り返し努力してできる

「得意の習得」も必要だと思っていますが、

その過程での他者との関わりにおいて、

泣いている他者を気遣ったり、

自分の考えを調整するといった、

他者との関係のなかで育まれる心の振る舞いだと考えています。

心の振る舞いとは、

誰にでも見えるもの・・・

所謂、わかりやすいものではなく、

結果を評価したり、

点数をつけたりすることもできないものです。

例えば・・・

集団遊びでクラスが負けて泣いている子は、

ある意味「弱い子」とも言えますし「強い子」とも言えます。

強弱を評価するのではなく、

心の振る舞いに、

子どもの育ちをみてとること。

大事なことは、

そんな体験をこの時期にできたか、

できなかったかです。

仲間たちと喜怒哀楽を共にしながら、

協力する経験をしてきた園児たち・・・・・

何ができるようになったのか?

そして・・・

先生方方は、

何を掴まえさせたのか?

できることはふえたの??

という自問自答を繰り返して欲しいものです。


2020/02/18

パール幼稚園【ファンが生まれる幼稚園】1000の言葉よりも


【女の子のお母様から

ご相談があるということでお話を伺いました…

という報告を担任の先生から受けました。

内容としては・・・

・お帰りの会の際にお友達に蹴られてしまっていたことがあった。
→相手に何かを伝えて欲しいのではなく、
  我が子に何か直すべきところはありますか?というご相談でした。

・女の子の遊びの輪の中に入れてもらえないことがある。
→こちらに関しても我が子に改善点はありますか?というご相談でした。

(矢印を我が子に向ける素敵なお母様ですね。)

ご家庭において、

お友達に蹴られてしまっていたことがあった日、

娘に何か思い当たることがあるかを聞いたところ、

娘は話そうとせず、

「言ってしまったらお友だちが叱られて

悲しい思いをするかもしれないから言いたくない」と言って、

それ以上は話をしなかったそうです。

女の子のお友だちに仲間に入れてもらえないことがあった際にも

お母様には話そうとせず

(ママに言ったら相手の女の子が怒られてしまうかもしれないから言わない。

みんなニコニコがいいでしょ。)とお父様にお話をしていたとの事でした。

お母様としては嫌なことがあるのであれば、

本人に言えるようになってほしいということ、

娘自身は何もしていないのだから

「お友だちが悲しむから」という理由で

娘が我慢をするのは

おかしいのではないかと思ってしまうことがある...

ということでした。】

母親として、

歯痒くあり、いたたまれないことでしょう。

どうにかしていきたいですね!!

【事実として、

Aちゃんがお友だちに意地悪をしたりする姿は見られず、

Aちゃん自身とても優しいため、

お友だちが仲間に入れてくれなくてもすっと引く場面が見られます。

蹴られてしまった件に関しては、

私も気づかなかったことをお詫びさせて頂きましたが、

Bちゃんも『Aちゃんだから』という理由でやってしまったのではなく、

遊びの延長線上で行き過ぎてしまったのではないかと考えられます。

お母様には、

「Aちゃんの考え方、素敵ですね。」

とお話させて頂き、

お母様にAちゃんの想いを

受け止めてあげられるよう接してみて欲しいこと、

本当に嫌だったらAちゃん自身が

相手に伝えられるよう私も関わってみますと伝えさせて頂きました。

(この先生、私の幼児教育持論、包み込みを理解してくれてのこと。
さらっと・・・子どもの素敵な部分を認めることができる素敵な先生です。)


さて、何かのヒントになればと・・・

思いを述べさせていただきます。

子育ての極意として、

『一回抱きしめることは、1000回の言葉よりも強いもの』

だと思っています。

子どもは5〜6ヶ月頃に

たっぷりと抱きしめることから愛着が形成され

「二者関係」が成立するといわれていますが、

この時期の愛着形成がその後の人生を決めるともいわれています。

さらに、抱きしめることや触れあうというスキンシップは、

幼児期だけでなく思春期や大人になっても

大切なコミュニケーションの手法であるものだと考えています。

日常の挨拶として抱き合ったり触れあったりする欧米人に比べて、

私たち日本人には日常的に他者と触れあう体験が大きく異なります。

それだけに幼児期に大人からスキンシップを受ける体験が、

その後の人間関係を形作るプロセスに、

重要な影響を与えるのではないかとも推察します。

親として・・・

我が子が・・・

うれしいとき・・・

悲しいとき・・・

寂しいとき・・・

困ったとき・・・

イヤなことがあったとき・・・

何かを伝えようとするときに、

1000の言葉を投げかけるよりも、

ぎゅっと抱きしめることをオススメします。

抱きしめることによって、

子どもたちの全身から発信されるメッセージを

感じ取ることができ、

母親の心の中を伝えることができるのです。

抱きしめたり、

触れあったりすることの目的は「互いを感じること」ですよ。

子どもにとって包み込まれる感覚は、

自分は愛され大事にされている存在であることを

実感することにつながります。

大人にとっては、

無条件の受容を示す態度の表明となるのです。

幼児期の親としての役割で、

大切にしていただきたいことは、

我が子を抱きしめることではないかと感じています。

抱きしめることによって、

自分の心持ちに気づき、

子どもの心持ちに気づく。

百の言葉よりも抱きしめること。

これが一番に心が伝わるものではないでしょうか。
2020/02/15

パール幼稚園【ファンが生まれる幼稚園】65th


1955年2月14日

パール幼稚園が誕生しました。

皆様に支えられながら65周年を迎えることができました。

深く感謝もうしあげます。

先日の BaBy Pearl Nursery  のお雛様が・・・

火をつけてしまったのでしょうか?

Pearl Nursery School の玄関先には!!

ブラボーという作品が・・・

きっと、

施設長の◯クマ◯美先生の作品でしょう。

このケーキ・・・

実は60周年記念にてリアルに作ってもらったケーキなのですが・・・

これをモチーフとしての力作。

嬉しいものですね。

ありがとう。

昨年の夏に旅立った創立者野村孝子先生も喜んでいることでしょう。


2020/02/12

パール幼稚園【ファンが生まれる幼稚園】熱唱っ!


UTABUTAI・・・・・

これは完成形のないものです。

なぜならば・・・

それだけUTA遊びは奥が深いものであるからです。

本日は、リハーサルのリハーサルともいいもしょうか。

舞台監督、音響、照明、ビデオと・・・

関係者が集っての園内リハーサル。

各学年とも本番までに課題は明確に。

しかし・・・

3年前を思い出しながら・・・

年長児たちの斉唱に耳を澄ましてみると

ほらっはぁのうえに〜ちぃさな・・・♬

との歌声が懐かしく。

正直・・・

先週は?大丈夫か??なども思いましたが、

今年の年長児たちのキャラを活かしながら、

よくここまで導いたものだと・・・

先生方には脱帽します。

とってもいい感じです。

それには、

やはり、

応援する先生の姿に応えようとする

園児たちの姿があります。

応援する人は応援されるということですね。

ここには、担任と園児たちのドラマがあります。

ドキュメンタリーにしたら見応えあるでしょう。

情熱大陸系の番組にしたら面白いのに・・・

さて・・・

UTA遊びですから、

上手に歌うだけが目的ではありません。

遊びゴコロがあっていいのです。

特に・・・ソング&ダンスなんて、

ママの愛情の衣を身につけて、

ごっこ遊びの延長でもありますから、

当日の気分にも左右される感じがたまりません。

楽しみにしていただけたらと思います。






2020/02/10

パール幼稚園【ファンが生まれる幼稚園】適材適所


パール幼稚園においても来年度のクラス編成も組み終え、

Pearl Nursery School の入園合否も終え、

BaBy Pearl Nursery においても

区役所からの応諾も済んだようです。

この写真の『お雛様』・・・

BaBy Pearl Nursery の鈴◯◯子先生の手づくりです。

BaBy Pearl Nursery には、

もう一人の手づくりおもちゃの達人伊◯◯◯江先生がいます。

母体から少し離れた場所に位置するBaBy Pearl Nursery ですが、

雨の日などの活動において、

園児たちが楽しく室内で過ごせるように考えてくれてのことでしょう。

パール幼稚園には、

多くの長所を活かし活躍してくれている先生方がいます。

とても恵まれていることです。

さて・・・

これから少しの間・・・

人事配置で頭を悩ます時間となりそうです。

ベストで臨んで行くための適材適所。

色々と悩みどころ満載です。




2020/02/04

パール幼稚園【ファンが生まれる幼稚園】理想の先生に・・・



来年度内定者の事前研修が始まっています。

今週末は座学の第一弾・・・・・

パール幼稚園の先生としての労働観をお伝えいたします。

ここが一番に大切なところだと考えています。

ここを大切に伝えていかないと・・・

保護者の方々がイメージされる

パール幼稚園の先生としての姿ではない先生。

保護者の方々に期待を寄せていただいている姿、

園児達を導く姿・・・

期待を寄せていただいている

パール幼稚園の先生像とは違う先生に育って行くと思うのです。

だからこそ・・・ここは崩してはならないこと。

そのように再認識しました。

チームを支えていく大切な仕組みの中に「教育」があります。

採用の段階で園の園風に合った方々を採ったとしても、

放っておいては・・・人は育ちません。

勝手に育ってくれる方には出逢ったことはありません。

働き始めたばかりの頃は理想に燃えていても、

日々の雑務に追われるうちに目的を見失うこともあるでしょう。

そのような方は仕事が雑になっていくもので、

よくわかります。

自分中心で仕事を進めて行くと、

誰にもアテにされなくなったりもします。

すると・・・

自分は何のためにここにいるのかと悩む人も出てくるでしょう。

そして・・・

「どうせ何もさせてもらえない…」という気持ちが大きくなると、

よからぬ方向へ流れてしまう。

人間というのは、誰もが簡単に流されてしまうものです。

だからこそ、

教育はとても重要になる。

この場所で輝きたいのであれば、

教育を理解することも重要である。

個人的に・・・

どんなに優れた能力がある園長でも、

1人で幼稚園をやって成果を出している人はいない。

みんな園でやっている。

ということは、

自分が何をしたいのかを

身近な人たちにわかるように伝えることは重要なこと。

これこそが、

園長としてやらなければいけないことになる。

だが、このようなことを

きちんと先生方に伝えている園長は少ない。

いくら自分が実現したいと思っているビジョンや夢があったとしても、

周りで手伝ってくれる先生方が・・・

所謂・・・「サラリーマン化」してしまっていたら??

それを実現するのは難しいだろう。

例えば、

さぁ、仕事は適当に切り上げて、どこかに遊びに行こう!!

などと考えている先生方ばかりだとすると園の夢は叶いそうもない。

保護者の方々の期待にも応えることはできないであろう。

そして・・・園児の成長には繋がらない。

生活を営んでいく上では、お金や時間は大事であろう。

しかし、それよりも、

ウチの園長先生は・・・そういうことがやりたいのか。

私も同じ気持ちで一生懸命やって・・・

絶対にその夢を叶えたい。

一緒に手に入れたい。

園児を成長に導きたい。

という先生方ばかりだったとしたら…

絶対に成功する気がする。

これが私のいう・・・

「いい先生がいれば何でもできる!」ということ。

だが・・・

自分のやりたいことを

相手にきちんと伝えていなければ、

共感も何も生まれない。

なので・・・

自分が何をしたいのかを身近な人たちにわかるように伝える。

これが重要だし、

先生方に教育するべきことなのだ。

チームを支えていく大切な仕組みの中に教育があるのです。

どんなに採用の段階で

園の園風や文化に合った人を採ったとしても、

放っておいていたら・・・

人は育たない。

自分だけで育った・・・と思う先生がいるのだとしたら、

それは・・・

今のパール幼稚園の先生として望ましくない姿である。

ご縁とご恩の法則・・・

ここの理解も必要である。

2020/02/03

パール幼稚園【ファンが生まれる幼稚園】ひとつのシンポジウム


文部科学省の調査研究委員を務めて3年。

3年を目処に私立幼稚園の人材確保における

人材確保、育成の調査研究を進めて参りました。

これらの集大成???

ひとつの区切りとして、

「これからの幼児教育と幼稚園就職を考える」

このようなタイトルのシンポジウムが開催されました。

東京家政大学子ども学部長 大澤 力 先生をはじめ、

数名の都内私立幼稚園、

大御所の園長先生をシンポジストにお招きし、

私がコーディネート役を務めさせていただき・・・

無事終了。

パール幼稚園園長野村良司・・・

人財育成については自信がありましたが、

近頃・・・・・

人財育成において、

すっかり自信が無くなりまして・・・

そんな心中で臨んだシンポジウム。

このような大役が務まるのか?

その前に喋れるのか??など

構えてしまいましたが・・・

シンポジウムでは、

他の先生方のお話をまとめているうちに。

私の掲げる幼稚園理論は他の先生方と共通する部分も多く・・・

多くの参加者の先生方にも共鳴いただけたことは救いでした。

まぁ、これは一般業種の方には理解に遠い

私立幼稚園独特の世界観なのでしょう・・・

幼稚園に携わる方々、

先生と呼ばれる職業の方々にしかわからない

共通の理解であると実感した時間でもありました。

仕事や役割に、楽しみを見つける・・・

ここでしょう。

私は現状肯定、

過去オール善としています。

極論とすれば、

どんなに苦しいときでも、

楽しいと思わなければ先生業は務まらないといってよいと思います。

でも、これは幼稚園経営だけにとどまりません。

人生すべからく楽しいと思ってやっていくに限ります。

楽しくやることくらい、

その人間の能力を伸ばす要素はないからです。

不愉快な気持ちや不満を抱いていて、

上昇志向が生まれてくるでしょうか。

人間は生来、上昇志向性をもっていますが、

それが出てくるのは、気力が充実したときです。

仕事を楽しくやってもらうために、

園長が取るべく得策は、

力相応の役割を与えることです。

また、自分自身にも、

力相応のチャレンジを課すことだと思うのです。

そうすれば・・・

上昇志向の気流に乗って、

自分から舞い上がることができます。

これが本来の「やる気」というものです。

働くことの原理原則は、

本当はきわめて単純なものです。

「食べるために働く」「いい生活を営むために働く」

と考えておられる方もいるでしょうが、

それは働くための最初に来る理由ではないように思います。

特に先生業において働くというのは、

世のため、人のために尽くすことではないでしょうか。

人として生まれてきた以上、

学び、働き、人間性を高めることは、

人生のもっとも基本的なことがらで、

その結果として生活があるのです。

世のため、人のためと考えると、

どんな仕事にも楽しみが見つけられるようになると思われます。

働き方改革・・・がありますが、

これからどんどん学校の先生方も事務的になるでしょうね。

そうしたら・・・

先生業の楽しみなどを感じることは難しくなるのではないでしょうか。

一所懸命に働けば、

気がついたときには・・・・・

人並み以上の何かが手に入っているように思います。

これが先生と呼ばれる職業だと・・・。

お金や時間や決まりでは先生業は楽しめないということです。

先生業の基本は、楽しみながら、

世のため、人のために力を尽くすことだと思います。