【女の子のお母様から
ご相談があるということでお話を伺いました…
という報告を担任の先生から受けました。
内容としては・・・
・お帰りの会の際にお友達に蹴られてしまっていたことがあった。
→相手に何かを伝えて欲しいのではなく、
我が子に何か直すべきところはありますか?というご相談でした。
・女の子の遊びの輪の中に入れてもらえないことがある。
→こちらに関しても我が子に改善点はありますか?というご相談でした。
(矢印を我が子に向ける素敵なお母様ですね。)
ご家庭において、
お友達に蹴られてしまっていたことがあった日、
娘に何か思い当たることがあるかを聞いたところ、
娘は話そうとせず、
「言ってしまったらお友だちが叱られて
悲しい思いをするかもしれないから言いたくない」と言って、
それ以上は話をしなかったそうです。
女の子のお友だちに仲間に入れてもらえないことがあった際にも
お母様には話そうとせず
(ママに言ったら相手の女の子が怒られてしまうかもしれないから言わない。
みんなニコニコがいいでしょ。)とお父様にお話をしていたとの事でした。
お母様としては嫌なことがあるのであれば、
本人に言えるようになってほしいということ、
娘自身は何もしていないのだから
「お友だちが悲しむから」という理由で
娘が我慢をするのは
おかしいのではないかと思ってしまうことがある...
ということでした。】
母親として、
歯痒くあり、いたたまれないことでしょう。
どうにかしていきたいですね!!
【事実として、
Aちゃんがお友だちに意地悪をしたりする姿は見られず、
Aちゃん自身とても優しいため、
お友だちが仲間に入れてくれなくてもすっと引く場面が見られます。
蹴られてしまった件に関しては、
私も気づかなかったことをお詫びさせて頂きましたが、
Bちゃんも『Aちゃんだから』という理由でやってしまったのではなく、
遊びの延長線上で行き過ぎてしまったのではないかと考えられます。
お母様には、
「Aちゃんの考え方、素敵ですね。」
とお話させて頂き、
お母様にAちゃんの想いを
受け止めてあげられるよう接してみて欲しいこと、
本当に嫌だったらAちゃん自身が
相手に伝えられるよう私も関わってみますと伝えさせて頂きました。
(この先生、私の幼児教育持論、包み込みを理解してくれてのこと。
さらっと・・・子どもの素敵な部分を認めることができる素敵な先生です。)
さて、何かのヒントになればと・・・
思いを述べさせていただきます。
子育ての極意として、
『一回抱きしめることは、1000回の言葉よりも強いもの』
だと思っています。
子どもは5〜6ヶ月頃に
たっぷりと抱きしめることから愛着が形成され
「二者関係」が成立するといわれていますが、
この時期の愛着形成がその後の人生を決めるともいわれています。
さらに、抱きしめることや触れあうというスキンシップは、
幼児期だけでなく思春期や大人になっても
大切なコミュニケーションの手法であるものだと考えています。
日常の挨拶として抱き合ったり触れあったりする欧米人に比べて、
私たち日本人には日常的に他者と触れあう体験が大きく異なります。
それだけに幼児期に大人からスキンシップを受ける体験が、
その後の人間関係を形作るプロセスに、
重要な影響を与えるのではないかとも推察します。
親として・・・
我が子が・・・
うれしいとき・・・
悲しいとき・・・
寂しいとき・・・
困ったとき・・・
イヤなことがあったとき・・・
何かを伝えようとするときに、
1000の言葉を投げかけるよりも、
ぎゅっと抱きしめることをオススメします。
抱きしめることによって、
子どもたちの全身から発信されるメッセージを
感じ取ることができ、
母親の心の中を伝えることができるのです。
抱きしめたり、
触れあったりすることの目的は「互いを感じること」ですよ。
子どもにとって包み込まれる感覚は、
自分は愛され大事にされている存在であることを
実感することにつながります。
大人にとっては、
無条件の受容を示す態度の表明となるのです。
幼児期の親としての役割で、
大切にしていただきたいことは、
我が子を抱きしめることではないかと感じています。
抱きしめることによって、
自分の心持ちに気づき、
子どもの心持ちに気づく。
百の言葉よりも抱きしめること。
これが一番に心が伝わるものではないでしょうか。