パール幼稚園【ファンが生まれる幼稚園】人の話を聞き取るチカラ
2学期が始まりました。
今学期もよろしくお願いいたします。
私は、
幼児期において・・・
「聞く力」は「話す力」よりも
重要だと考えています。
小学校に入学すれば、
人の話を聞く機会が一段と増えます。
小学校受験では実際に、
「聞く力」を確認するための課題が
出ることもあります。
先生のお話を聞いた後、
そのお話の内容についての出題があり、
傾聴姿勢と記憶力を
問われるというものです。
うちの子は話を聞けなくてと・・・
嘆くママも少なくないでしょう。
でも・・・
「聞く力」は・・・
ご家庭でも養っていくことができるのです。
自他の区別がつく頃(年中児)。
聞く力を意識しているけれど、
人の話を聞くどころか・・・
自分の話をしてばかりという子もいます。
自分の気持ちを
わかってほしいという気持ちが強く、
相手を理解しようとすることが
二の次になってしまうのは、
子どもの特性から考察すれば、
仕方がないことだと思っています。
子どもの視点は
自己中心に傾きやすいことですが、
自他との区別がついて、
相手の存在を意識するようになった段階で、
ママは子どもの聞く力が伸びるように
手を貸さなくてはならないことでしょう。
それを怠ると・・・
私のように話を聞くことができない
大人になってしまうかもしれません。笑
まずは「話す力」より「聞く力」。
これをパール幼稚園では
「人の話を聞き取るチカラ」として、
日課の活動である、
「姿勢のチカラ」と「言葉のチカラ」に
独自のメゾットとして取り入れています。
近年の教育では、
自己表現や発信力に
重きが置かれている
傾向があるようですが、
人前で発表することや
大勢の中で意見を
言えることができる子になるようにと、
「話す」方に
力を入れてしまってもどうかと・・・
しかし・・・
上手に話ができるようになるには、
人の話を聞いて吸収したり
言葉の持つ力を感じたりすることが大切でしょう。
赤ちゃんの発達がいい例でして、
話すより先に聞き分ける力を身につけてから
言葉として発しようとするように、
まずは知っている言葉の数が少ない時期だからこそ、
「聞く力」をつけたうえで
「話す力」へと段階を進むことがベストかと。
聞く力とは・・・
ことばの習得にはなくてはならない能力です。
もっと言えば、
物事を学ぶ際の基本姿勢だと考えます。
学ぶ姿勢の軸のようなものです。
幼児期では・・・
特に5歳くらいになると、
聞く力があるかどうかで、
その後の知能の発達や能力の向上にも
大きな差が出てくるように考察しています。
「話す力」「書く力」は、
話させたり書かせたりすれば、
その能力を他者が確かめることが容易です。
しかし・・・
ちゃんと「聞く力」がついているかどうかは、
はたから見ているだけでは
よく分からないことも事実。
だからこそ・・・
家庭で「聞いたことを理解しているかな?」と
意識的に確かめ合うような時間が
ママと子のいい時間になるでしょう。
まず・・・
会話のキャッチボールはできている?
所謂・・・
日常会話です。
「今日は幼稚園で何をして遊んだの?」と
「今日は幼稚園で何したの?」では、
会話の道筋が変わってくるのです。
きちんとママが道筋を立てられるような
聴き方をすることが大切なのです。
叱るときにばかり言葉を多く使っていないかしら?
子どもがグズグスしていると、
ついつい・・・
ママはしつこく叱り続けてしまうこともあるでしょう。
しかし・・・
くどくどと叱られる経験が多くなると、
子どもは防衛手段として
心の耳を閉じ言葉を聞き流す癖をつけてしまうでしょう。
そうならないためにも・・・
逆に褒める場面で
たくさんの言葉を使ってみてはいかがでしょうか。
褒め言葉は「すごいね」などと簡潔になりがちですが、
具体的な感想を交えながら褒めてあげれば、
子どもは聞くことで嬉しい気持ちが生まれ、
自ずと聞く姿勢も身についていくハズなのです。
話の内容を簡単に要約できる?
人の話を聞くことができる人は、
話の要旨がわかるハズ。
これは国語力の高さに結びつくでしょう。
会話の中で・・・
「要するに◯◯だということだね」と
返答することも手。
伝言ゲームができますか?
楽しく遊びながら
「聞く力」をチェックするには、
伝言ゲームもいいでしょう。
ママが子どもに文を伝え、
それをパパに伝えてもらい、
最後にママが確認するのです。
最後まで集中して聞き、
聞き取った内容を復唱し、
確認を取らなければならない一連の作業は、
正しい傾聴姿勢につながります。
コレ!職場でもできない人がいます。笑
そして・・・
毎日のベットタイムストーリーがありますか?
読み聞かせは心を豊かにし
ママとの関係を深めるだけでなく、
安心感が抱く時間となります。
ストーリーの中での感情的に感じたことを
話してもらってみてもいいかもしれません。
聞いてほしいからといって、
ちょっと話を聞けなかっただけで
「なんで聞いてないの!」なんて・・・
怒ってしまうのはNGですよ。
目を見てもう一度話してあげれば、
きっと・・・
聞こうとする姿勢になってくれるはずです。
言葉に込められているものを
聞きとることができれば、
相手の気持ちを汲み取ることができるようになり、
自分の気持ちも
言葉で伝えることができるようになります。
「聞く力」は、「話す力」「書く力」は
コミュニケーションの軸となるでしょう。
ママのチカラ(愛情)で、
たくさんの言葉を持って
「聞く力」を身につけていけると素敵ですね。