時代の節目の10連休はいかがお過ごしでしたでしょう。
こんなに長く家に子どもといると、
何をしたらいいのか困ってしまう・・・
などのお話もお聞きしました。
インフルエンザ、リンゴ病の流行や
連休の疲れもあるようで体調の優れない園児もいます。
長いお休みの後ですが、
無理のない登園をお願いいたします。
いよいよ働き方改革がスタートします。
これは私立幼稚園にとっては難題です。
やればやるだけキリのないの幼稚園の仕事。
保護者の皆様にも
ご理解いただきサービス部分の改訂もさせていただきましたが、
まだ、まだ、難題となっているようです。
働き方改革・・・
なるべく労働時間内に終われるよう
仕事を進めることが求められます。
学生にとっては、
時間内で仕事が終わって帰れる園の方が好まれますし、
腰パン履いて、
イェーイ!とハイタッチが挨拶となる
園の方がいいみたいです。
楽な楽しい職場にすることも働き方改革ですが、
どちらかと言うと、
私立幼稚園の役割を理解し
生活に組み込んでいる先生方にとっては、
仕事は生活の占有者になっているので、
このような形の働き方改革を導入していくと
調子が狂う場合もあるでしょう。
今までの仕事量を労働時間内に終わるためには、
どこの職場であっても
業務内容の見直しが求められます。
しかし・・・
業務の見直しは、
なかなか上手くいかない場合が多いもので、
「早く終われ」「早く帰れ」という
一方的な指示命令になっていることも事実です。
また、
人によっては手さばきが遅い場合もあるので、
早く急がせることでミスする場合も増えて、
そのためのチェックに時間がとられてしまい、
反対に管理職の仕事が増えてしまうこともあります。
一言で「早くしろ」と言っても、
器用に上手く出来る人と出来ない人に分かれます。
その人の特性を把握しながら、
その人に合った指示命令に変えていかないと上手くいきません。
また仕事内容によって、
向き不向きや上手くいく場合や
いかない場合に分かれますので、
いかに相手のレベルに合った、
上手な伝え方のスキルが必要になってくるのです。
私は「早くしろ」と言うよりも、
「この仕事はどれくらいで終わる」と相手に聞いてみています。
そして・・・
とぼけて「あれはどうなってたっけ??」と確認します。
確認は情報と等しいもので取りに行かないと、
今どきの若い先生方からは発信してくれないものです。
注意一つにしても、
こちらも疲れますし、
心が荒んでしまいますから、
さらっと促すように心がけていますが、
それはでは、
なかなかキャッチしてはもらえないものです。
まず・・・
私と目が合わなくなったら成長度合減速信号ですね。
これは自分が自分の成長を妨げていることに
気がつかないと、
どん底まで落ちるしかありません。
成長意欲があるのならば、
困ったら尋ねる、
会話を多くとることが原則なのです。
すると指導する側も、
指示命令の仕方など、
その人に合わせた言い方に変えることができるのです。
指導する側は、
自分のスタイルが確立しているので、
なかなか直すことは難しいのですが、
教わる側によって性格や経験、
仕事スタイルも異なりますので、
具体的に指摘をした方が良い人や、
簡単にポイントだけ伝えれば良い人、
復唱させて漏れがないかどうか確認した方が良い人など、
先に、その人の仕事スタイルを把握し、
それから指示命令の仕方を変えていくことです。
そうすることで
無理なく仕事を進めていくことができると思っています。
よく見られる光景が、
教える側が仕事を教わる側に丸投げするスタイルです。
「自分で考えろ」「仕事は盗め」などのスタイルでは、
その後、必ずチェックをしなければ育ちは遅くなります。
必要なことは、
教わる側の相談に対応できる時間であるのです。
教わる側は、やり方がわからなくなると後回しにしがちです。
また自分で勝手に段取りを変えてしまいますので、
頼んでいた仕事を後回しにして、
まだ終わっていない場合や勝手に翌日にやろうとしている場合があります。
そして仕事の処理スピードが遅かったり、
報告が無かったりしますので、
そのような事を防ぐためにも、
相談できる時間やツールをあらかじめ設定しておくことです。
これが「気づき」というツールなんですけれどね・・・
このように法律による働き方改革をキッカケに
園内の教員育成も見直してみるチャンスなのでしょうか・・・