2019/07/10

パール幼稚園【ファンが生まれる幼稚園】「もったいない」


「天地の恵みと、
人々の働きに感謝して、
命の源を謹んでいただきます。」

園地たちの食前の挨拶としている言葉です。

食事は周囲に迷惑をかけないように、

静かに会話を楽しみながらするものだと思いますので、

クラス担任の先生方には、

このことを念頭にランチタイムを過ごしてもらっています。

昭和の幼稚園教諭は、

この時間にランチを5分もかけずにサッサッと済ませ、

連絡帳への回答や翌日の活動の準備をしていたものですが、

現代の幼稚園教諭の傾向は、

しっかりと食べる先生が多いようです。

クラスによっては静かな時間となるクラス。

ガチャガチャと賑やかなクラスもあり、

後者の場合、

やはりフラフラと歩き出す園児も出てくるものです。

どこまでヨシとするかは担任の判断に任せていますが、

おかわり、一番、ぜんぶ食べた・・・

子どもたちにとって、

これらは、ひとつの得意と認めるべきことでありますが、

競って早く食べる子には、

よく噛んでゆっくり食べましょう。といい。

わがままで食べるのが遅い子や、

おしゃべりに夢中になり食べるのが遅い子には、

もっと早く食べましょう。といい。

偏食が激しく、好き嫌いが多く、遅くなる子には、

最後まで頑張りましょう。と時間をかける。

矛盾しているようですが・・・

それぞれに対するアプローチですね。

まず、おかわりがステイタスになり、

得意が増えることとなるのであれば、

ひとつの得意であるならば、小盛りによそえばいい。

少食や偏食が多く食べることが億劫なのであれば、

負担のない量をよそえばいい。

おかわりにしたって同じこと。

食べれるぶんだけ・・・

食器はきちんと扱わないと割れてしまう。

日本人としてお箸を正しく使えるようになる・・・

などなど・・・・・。

園における給食も学びのひとつであると考えます。

「天地の恵みと、
人々の働きに感謝して、
命の源を謹んでいただきます。」

「もったいない・・・」という言葉は、

日本語にしか存在しないもので、

外国語には存在しない言葉です。

「もったいない・・・」とは、

日本人にしかわからない概念でしょう。

残飯として残すのと、

手をつけずに残すのでは、

給食を調理していただいている

調理師さんたちの心境も変わってきますよね。

「もったいない・・・」

日本人だからこそ理解できることなのです。

このことを学ばずして園の給食と言えるのでしょうか?

善意で配膳のお手伝いをしていただいている

お母様方にもご理解いただきたいことです。

配膳のお手伝いも善意で来られる方は歓迎しますが、

我が子の様子や担任、

クラスの様子を見ることが目的の方はご遠慮いただきたく思います。

給食も学びの時間。

本来の食育という意味を取り違えないようにしたいものです。