パール幼稚園【ファンが生まれる幼稚園】アイメッセージ
下の子のお世話で忙しいときにかぎって、
上の子が「見て見て・・・」
「聞いて聞いて・・・」とやってくる。
大した内容ではなさそうなので、
軽く聞き流していたらプイッとすねてしまった・・・
バタバタしているときに
「あれやって・・・」
「これやって・・・」と
甘えてくるわが子に、
「自分でできるでしょ」と叱ったら
怒って大泣きしてしまった。
子育てをしていたらよくあることでしょう。
このような反抗的な態度や行動は、
その瞬間の言葉に反応しただけだと思っていませんか?
親が叱ったから機嫌が悪くなったという単純な話ではなく、
叱らなくなったからといって解決する問題でもないのです。
なぜ???
子どもたちは、
ちょっとしたことですねたりいじけたりしてしまうのでしょう。
子どもの問題行動がエスカレートする理由には、
アドラー心理学では「不適切な行動」と表現しています。
たとえば・・・
お手伝いをしたり頑張ったりしても、
親があまり認めてくれずに、
不満を抱いている子がいるとします。
おそらく親は・・・
わが子がいい子でいることを
当たり前だと感じているのでしょう。
しかし・・・
子どもは
「無視されるくらいなら注意されても叱られてもいい」と
思うようになり、
不適切な行動をとるケースも少なくないようです。
不適切な行動をする子どもに対しては、
「あなた」が主語になる「ユーメッセージ」を
使って話しかけないことを心がけていくこと。
「どうしてあなたはいつも・・・」
「なぜあなたはお友だちと・・・」では、
子どもは一方的に責められていると感じてしまいます。
効果的なことは・・・
「わたし」が主語になる「アイメッセージ」。
「お片づけをしてくれると、ママは嬉しい・・・」というように、
自分は・・・こう思う、
自分は・・・こうしてくれると嬉しい。
と伝えることで相手の心を動かすことなのです。
子どもの不適切な行動は、
「認められたい」という思いが根源になっています。
まずはお子さんの気持ちに共感し、
行動自体を責めるのではなく
「こうしてくれると嬉しい・・・」という
メッセージを伝えることで、
エスカレートする前に
不適切な行動を止められるのではないでしょうか?
子どもがすねたり機嫌が悪くなったりするのは、
親に叱られた瞬間にスイッチが入るのではなく、
その前の段階で「認めてもらえない」
「自分に注目してくれない」と
不満を感じているからなのです。
日頃から子どもの様子をよく観察することが大事ですね。