2024/10/08

パール幼稚園【ファンがう生まれる幼稚園】考える力は悩む力ではない

 

これからの時代には・・・


子どもには「考える力」が


必要だという言葉を


よく耳にするようになりました。


そもそも「考える力」とはどういうものなのか。


「考える力」というものは、


人によって定義はばらばらだと思います。


大学入試改革に伴っていわれている「考える力」とは、


「自分なりの価値観を明確にして


社会との関係づくりをしていける力」であり、


簡単に表現すれば


自己決定力のことだと思っています。


私が考えるには、


これを「考える力」と呼ぶのは違うように感じています。


私が定義する「考える力」とは何であるか・・・。


事象を正確にとらえて分析して課題を設定する。


情報など自分が使える


あらゆるものを組み合わせることで


なんらかの変化を生み出していく。


その一連のプロセスを進めていける力こそが、


「考える力」なのだと思っています。


お伝えしておきたいのは、


「考える」と「悩む」は


まったく別のものだということ。


何かを目の前にして「うーん」と


止まってしまう。


これは、「考える」ではなく、


ただ悩んで苦しんでいるだけです。


なぜ?そこで悩んで苦しむかというと、


先に述べた一連のプロセスを経ていないから。


何が課題なのかを見つけようとしないままであり、


「答えらしきもの」が浮かんでくることを求めているだけ。


だから・・・


考えても解決しないのです。


物事を明確にすることには、


今、何が起きているのかを見ること、


情報を収集すること、


時系列に並べ直す、


重要度を整理するといったファクターがある。


そして・・・


そういうものを割りつけていきながら、


物事を分解しまとめていく必要があります。


つまり、「考える」とは「技術」だとも思うのです。


この考えるという技術。


幼稚園教諭という特殊な世界に身を置く方には、


必要とされる能力なのです。