パール幼稚園【ファンが生まれる幼稚園】考えるように・・・
言われたことはきちんとやるのに、
自分で考えて行動するのは苦手・・・
近頃、このようなタイプの若者が増えています。
マニュアルはパーフェクトに覚えられるのに・・・
マニュアルに書かれていないことはできない。
『自分で考える力』のない若者が多くなっています。
学生の園見学の依頼の電話でさえ、
何かを読みながらかけてくるのです。
記憶力や計算力が高ければ、
テストでは高得点をとることは可能です。
しかし・・・
社会に出てから本当に役に立つのは、
むしろマニュアルでは対処できない問題を解決する力。
自分で考える力を身につけることが必要だと思うのです。
自分で考える力が育たない要因は、
日本の学校教育のあり方であり、
現代の社会の仕組みなどが考えられます。
頭がいい=記憶力がいい
パターン化された思考ができることだと
刷り込まれているため、
考える力の重要性を軽視されているのでしょう。
そもそも・・・
子どもたちは小さくても
自分で考えたい生き物だと思うのです。
ですから、
自分で考える前に先に
決められてしまう生活を繰り返していると、
自分で決められない・・・
誰かを頼るようになってしまうのでしょう。
考えることができないから、
アイデアが浮かばず、
決断することもできない。
嫌なことがあると、
他人のせいにしたり、
逃げることが得意となるのです。
これでは・・・
その人らしい人生を歩むことは難しいでしょう。
わが子には自分の力で
人生を切り開いてほしいと願うのなら、
たくさんの習い事をさせるよりも、
考える力が身につく訓練をしてあげるべきでしょう。
子どもが考えることをやめてしまう大人のNGは、
正解を与えること、
悩んでいるわが子を見ると、
つい手を差し伸べたくなるもの。
そこですんなりと答えを教えてしまうと、
子どもは「わからない」と言えば
大人が正解を教えてくれると思うようになり、
考えることをやめてしまいます。
なかなか答えにたどり着けない子どもに対して、
「まだ?できないの?」と
急かすのはやめましょう。
急かされた子どもは焦ってしまい、
じっくり考えられなくなります。
知的好奇心が旺盛な子ほど、
親に何度も「どうして?」とたずねてきます。
きちんと向き合いたくても、
頻繁に聞かれると・・・
つい「いま忙しい!」「あとでね」と
適当に流してしまうこともあるでしょうけれど、
「一緒に考えようか」と
向き合うことが大事でしょう。
考えるという行為はクセのようなものですから、
普段から考えるクセをつけておくからこそ、
いざという難関にぶつかったとき、
じっくりと考えて納得のいく答えが出せるです。
ここで言う納得のできる答えとは、
放棄して逃げるという結果を導くことではなく、
責任を持って生涯を乗り越えていく方法を導きだすことです。
子どもは親の普段の言動を見て、
自然と「習慣」を身につけていきます。
子どもが考える力を習得するためには、
親が普段から「なんでかな?」とつぶやき、
考えることが習慣化しているのが
理想的なのでしょうね。
子どもの「自分で考える力」は、
ちょっとした親の工夫ですぐに伸びるということでしょう。