パール幼稚園【ファンが生まれる幼稚園】2歳児のおうむ返し
Pearl class 2day’s コースの園児たちも、
勿論、メノウクラスの園児たちも、
2歳児ならではの成長が見られてきました。
集団での育ちもいいものです。
2歳児といえば、
言葉や単語を
理解できていないことが多いため、
おうむ返しとなることが多いもの。
子どものおうむ返しの発語は可愛いけれど、
うまく会話にならないと
少し気になることもあります。
子どもがオウム返しのように
ことばを
繰り返して言う理由と対策を
お伝えしたいと思います。
まずは・・・
オウム返しの種類と例を。
大きく分けて2通りの
オウム返しがあるようです。
会話や挨拶でのオウム返し
大人「ごはんだよ」
子ども「ごはんだよ」
大人「ただいま」
子ども「ただいま」
大人「上手だね」
子ども「じょうずだね」
大人「これ何?」
子ども「これなに?」
大人「わからないの?」
子ども「わからないの?」
大人が話しかけたことばを、
すぐに繰り返して言います。
質問に対して適切に答えずに、
聞こえた通りに繰り返して
言うこともあります。
または、フレーズではなく、
一部の音や単語を
繰り返して言う場合もあります。
これは反響言語と言います。
オウム返しはことばの発達過程に
よく起きるものですが、
結論からすると、
オウム返しは発達障害のある子にも、
ない子にもみられます。
オウム返しがあるからと言って、
何らかの発達障害であるとは限りません。
子どもは耳で聴いて
ことばを覚えています。
子どもの発達の過程で、
聴いたことばを
そのまま繰り返して言うことは、
とてもよくある現象です。
聴いたことばを覚えて繰り返して
言う能力の芽生えは、
成長の証拠とも言えるでしょう。
子どものことばの発達には
個人差があるため、
オウム返しの時期も
それぞれ違うものです。
初めての発語(初語)の出る時期から、
2〜3歳代ぐらいまででしょうか。
発達過程で生じるおうむ返しは、
成長に伴って自然と消えることが
多いと言われています。
しかし・・・
中には成長してもすぐには消えず、
おうむ返しが残ることがあります。
オウム返しが多くて心配な場合は、
早めに専門家に相談されてみるといいでしょう。
なぜことばを繰り返して言うのかと申しますと、
ある程度ことばが増えても
オウム返しが多いとき、
次の2つの理由が考えられます。
聞いたことばの意味が理解できないため、
とりあえず聞こえた通りに言っているケース。
自己刺激として「ひとりごと」を言っているケース。
発語やことばの発達のゆっくりで
会話や質問の意味を理解することが難しいと、
ことばを繰り返して言ったりもするようです。
また・・・
いつか聴いたことばを独り言のように
自分で何度も繰り返して言うことによって、
気持ちを落ち着けたり、
自分に刺激を与えている
可能性もあるようです。
オウム返しの受け止め方として
注意して欲しいことがあります
子どものオウム返しが気になったり、
成長しても自然に消えない場合、
どのようにしたらいいのかというと、
まずは・・・
子どものことばを否定しないことでしょう。
イラついてはダメだということです。
叱ったりしてはいけません。
無理にやめさせようとするのは
効果的ではないのです。
この人は、話を聞いてくれる人だ!
という関係性を築くことです。
子どもは、
話しかけられたことばや
質問を理解できない時に、
どうすれば良いか分からず、
そのことばを繰り返しています。
まずは・・・
上手に言えたねと受け入れて、
その後に正しいことばの使い方のモデルを
示してあげることが有効なのです。
子どもがことばを話せるようになるには、
周囲のことばを聞き、
真似をして話す能力が必要となります。
真似をすること(音声模倣)は、
音声でのコミュニケーションですから、
オウム返しを逆に利用して、
ゆっくり、丁寧に、
美しいことばを覚えさすことも必要でしょう。