2021/10/25

パール幼稚園【ファンが生まれる幼稚園】言葉へのファーストコンタクト


給食のおかわり・・・


各クラスにもあるだけれど??


事務室に来るのがステイタスなのでしょう。


「おかわりくださいっ!」


「何を?」


「うん・・・」


「コレ?」


「何というのでしょう?」


「おいしい?」


「うん・・・おいしい」


「おいしい」という言葉と感覚は、


子どもたちは・・・


一体?いつ?どこで?


誰から教わり、覚えたのでしょう。


きっと・・・ママからでしょうね。


海に沈んでいく美しい夕焼けを見たとき、


「真っ赤で・・・きれい」


という言葉を知らなくとも


子どもの心はすでに震えているものです。


そして隣にいる親が・・・


「きれいだね」とつぶやくこと。


自分の心の震えと


「きれい」という言葉が


重なり合うものだと思います。


これが・・・


子どもが「きれい」という


言葉を覚える瞬間です。


生きた知識としての言葉の力を


どのように伸ばしていくのか。


これは生活のなかでの


親とのコミュニケーションでしょう。


たとえば・・・


路上できれいな花が咲いていたとします。


「このお花の名前を知ってる?」といった会話します。


「〇〇というお花だよ」と伝え、


「このお花のオレンジが鮮やかだね。」と


言葉と感覚をリンクさせるのです。


実物と言葉が結びついていくので、


自然に言葉が


子どもの頭に入っていくということです。


親に教えてもらったとか、


親の質問に答えられてうれしかったとか、


具体的な場面のなかでの


親との共通体験が知識を補強し、


そのときに得た言葉は、


しっかりと子どもの頭に刻まれます。


子どもに知識をただ詰め込もうとしても、


身につくものではありません。


喜怒哀楽などの気持ちが伴わなければ、


学習したことが


子どもの糧にならないからです。


子どもとコミュニケーションを取る際、


子どもから「これ、なに?」というように


質問をされたときに、


すぐには答えないほうがいいということ。


答えられることでもあえて答えず、


「なんだろうね?」


「うちに帰ったら調べてみよう」と答えるのです。


どういうことかというと・・・


子どもに立ち止まる時間を


与えるということです。


そうすることにより、


子どもは手探りで考えることになる。


その時間が大事だと。


そして・・・


子どもの言葉を頭から否定しないということ。


子どもは・・・


大人が忘れてしまったような感覚を持っていて、


大人が考えもしなかった側面から


考えることもあるものです。


大人になってしまった親からすれば、


子どもの言葉が間違っていると思っても


否定してはいけません。


「そんなふうに考えるのね」


といったリアクションをしたり、


素直に驚きを伝えたりしましょう。