2018/06/29

パール幼稚園【ファンが生まれる幼稚園】育ち合い・・・


子どもたちの世界には、

ケンカや仲間はずれはつきものです。

皆さんも、それを経験して大人になったハズです。

もちろん、幼稚園内でも、

子どもたち同士のトラブルはあります。

ケンカしてしまった子、

仲間はずれにしてしまった子には、

もちろん厳しく指導します。
(園長先生に怒られるよ!?という先生たちの言葉が不思議でたまらない)

大抵のこと・・・

私のところに連れて来られるときには大泣きしていますので、

自分がしてしまったことをよく理解しているか確認をとり、

時間をかけてでも、

どうすればいいのか考えさせています。

一方、されてしまった側の子どもにとっても、

自分の心のなかを整理して

問題を解決していくことを学ぶいい機会になります。

ただ、嫌だからと逃げているだけではなく、

その体験というものが、

なにかプラスの意味を持たないといけないし、

意味を持たせるようにしないといけないと考えます。

幼稚園には、

多様な子どもがいますので、

なかにはトラブルを繰り返すお子さんもいます。

どうして繰り返してしまうのか?

その背景を見ていると、

子ども自身の問題ではなく、

家庭の姿を感じることがあります。

親が親として働きかけることで、

されてしまった子は、

イヤだという気持ちをもつようになり、

そこから、されてイヤなことは

やっちゃいけないんだということを学びます。

もちろん、やってしまった子は、

自分が謝らなくてはいけなかったり、

保護者が謝る姿を目にして、

やっちゃいけないんだ。

やっていいことと悪いことがあるんだ。

ということを学びに変えていきます。

このように・・・

トラブルを機会に、親も含めて周囲の皆が、

そこからプラスの意味をみいだせるようにしていくことが、

幼児教育だと私は考えています。

子どもがいじめられた!!

ケンカでやられた!!と聞いて

「なんでうちの子が!」

と保護者が出てくることがあります。

それでは、

子どもにとってプラスにならないし、

保護者同士の関係も良い結果になりません。

やられたらやりかえせ!とか、

周囲の人に風潮して報復するとか、

保証がどうのとか・・・

話をするのなら子どもにプラスになる話をするべきです。

子どもを自分の所有物だと思っておられるのでは?

と感じる保護者の方もときどきいらっしゃいます。

そういう人は「所有物」を傷つけられたから

怒って出ていくのではないでしょうか?

でも、子どもはひとつの人格をもち、

自分として、社会に出ていく存在です。

あらゆる機会を、

これから生きていくうえで

子どもにとって実のある話に

していかなければならないと思います。

親が親として、どのように対応し、

解決に導いていくのか。

子どもはそこを見ています。

子どものトラブルは、親が親として試されているものかも知れません。