TOKYO DESIGNERS WEEK 2013 という、
デザインを集めた催しに足を運んでみました。
便器からはじまりクリップなどなど・・・
プロのアーティストや学生による、
最新のデザインが集められ、
様々な感性を感じることができました。
会場内のブースの前には多く人々で賑わっていました。
そんな中でクスっと微笑ましくなる出来事が・・・
混雑のする会場・・・
ひとりの若い男性が一人の方の足を踏んでしまいました。
「ごめんなさい」と踏んだ人。
「すみません」と踏まれた人。
よく・・・幼稚園でもある出来事です。
江戸しぐさ・・・
現代では「うかつ」という言葉が死語になっているように感じます。
「うかつ」です。
ぼんやり・・・うっかり、という意味でしょうか。
混雑した中で足を踏んでしまった。
こんなとき江戸の人々は、
踏んだほうが「ごめんなさい」と謝るのはもちろんですが、
踏まれてしまったほうも、よけられませんでした。
「わたしもうかつでした。」と応じる習慣がありました。
これを「うかつあやまり」というようです。
踏まれたほうが・・・
なぜ、謝らなければならないの?
と思う方もいるかもしれませんが・・・
江戸しぐさ・・・
江戸の人々の考え方では、
今度は自分が踏むかもしれないと考えたからでしょうか?
たった一度の人生です。
足を踏んだから、踏まれたからで喧嘩をしていては、つまらない。
そう思い、「いえいえこちらこそ」と応じたのでしょう。
みんなが気持ちよく暮らすためのお互い様の心なのでしょう。
そんな若者同士のやりとりを見ていて・・・
今の若い人たちも「やるじゃん!」と思いながらも、
幼稚園の子どもたちにも同じ光景がみられるな?と・・・
ひとり心が明るくなりました。
「倍返し・・・」なども流行っていますが。
「おもてなし」や「おもいやり」など、
日本人としての美しい姿。
子どもたちには、平和に暮らすセンスを磨いてもらいたいものです。