パール幼稚園【ファンが生まれる幼稚園】みえないストーリー
ひとつの事柄やモノに潜んでいる物語が好きです。
漠然と観たり聞いたりするより、
それに関わった人や歴史や想いを知ることで
その人が歩んできた道に咲いた物語は、
なにびとをも感動させる力があります。
つくられたものではなく、
その時は本人さえも知らなかったシナリオというものは、
幾つもの時を経て美しい書物にもなり得るものです。
それは人に感動をもたらしたり、
親近感を持つようになったり、
その中身は成功事例だけでは、
惹きつけることが出来ないようです。
ハリウッド映画のヒット作は主人公の半生を描くとき、
必ずと言っていいほど、
どん底の人生を用意しています。
はじめのうちは、
そんな辛い世界が待っていようとは想像もつかないハッピーな
日常からはじまりそして突然に奈落の底。
それら這い上がるドラマが
人を感動させるという内容が多くあります。
人は嫉妬深いものですから、
憧れは反感を買う材料にもなり共感は得られないようです。
人の不幸は蜜の味と言います。
優しい言葉とは裏腹に、
少しでも自分より辛い思いをしている人に、
こんな人もいたんだと同情し、
自分の立場をその人よりはましと安心材料にしようとします。
人は弱いもので集団の中なら真ん中あたりに居ようとします。
リスクを背負わない道を選びがちですが、
そんな思いを裏切る人生が誰しも待っています。
反対にひどかった
自分の半生を話すことで共感を得ることもあります。
パール幼稚園園長野村良司の物語を話すと、
キミが、
そんな大変な経験をしていたとは信じられないとか、
苦労と言う言葉が似合わないとよく言われますが、
私もいっぱしの波乱の年月がありましたし、
多分、人より泥水を啜ってきたと思っています。
それらは今はいい思い出となり、
笑って話せる自分がいます。
少しはそれをエネルギーに
変えるすべを学んだのかもしれません。
それは聞かれもしない苦労話を延々の話すのではなく、
もうとっくに過ぎ去った過去の一つ。
その端切れのいろんな色や柄を大切にしまっているだけですが。
私のちいさな自信となったのは確かです。
あの時があったから・・・
今があると言えることは私の人生の宝物なのです。