パール幼稚園【ファンが生まれる幼稚園】人的環境がもたらすもの
もっと・・・
積極的に友だちの中に入って欲しい・・・
ウチの子は内気だから・・・
なんて話を耳にします。
親心としては、
やきもきすることもあるでしょう。
これから述べることは、
ワタクシの経験からの持論なので、
テキトーに聞き流すテキトーに
お読みいただければと思います。
引っ込み思案な子というのは、
恥ずかしがっているということが前提です。
所謂・・・
恥ずかしがり屋さん。
内気で照れ屋な人を指すのです。
性格的なものであり
精神的な障害ではないのです。
個性のひとつなのです。
とはいえ・・・
我が子が恥ずかしがり屋だと、
その引っ込み思案で
おどおどした様子が
気にかかるものでしょう。
ホントか?
どうかはわかりませんが・・・
内気な性格は「遺伝」が
3割などともいわれています。
残りは「環境」などともいわれます。
「環境」が7割も影響するのであれば、
「環境」を変えれば、
恥ずかしがり屋、
内気は克服できるということでしょう?
ここでいう環境は人的環境。
周囲の大人の配慮です。
赤ちゃんの気質というものがあります。
人が持って生まれる気質のことです。
・いつも機嫌がよいタイプ
・神経質なタイプ
・新しいことに取りかかるのに時間がかかるタイプ
・上の3つすべてをあわせもつタイプ
恥ずかしがり屋で人見知りをする子は
神経質な気質をもっているように思えます。
以前にも・・・
性格と気質について述べたことがあると思いますが、
気質(生まれつきの性質)は変えられないものでしょう。
しかし・・・
性格(後天的に環境が影響する性質)は変えられるのです。
子どもがこうした行動をとる原因として、
自信が持てずに「うまくいくだろうか?」とか、
心配になり積極的に行動できないことや、
失敗などイヤな経験のせいで、
「また間違ってしまうのではないか?」と
不安を抱いてしまうことが多いようです。
親があれこれと手出し口出ししすぎるために、
「自分は何もできない・・・」という気持ちになって
自ら考え行動することをやめてしまう場合あるようです。
恥ずかしがり屋さんの子どもの心の中には、
「自信がないから、不安だから、○○できない」
といった気持ちがあるでしょう。
別に「恥ずかしがり屋さん」が悪いことではないのです。
ですから、
このような感情は、
できるだけ和らげてあげたいものです。
恥ずかしがり屋さんにはいいところもあるのです。
神経質な気質の恥ずかしがり屋さんは、
新しい環境が苦手だという性格が
不利に働く場面があるとしつつも、
その反面、
新しい変化に敏感なので、
次の点が長所になるものなのです。
・細かいことに気づける
・なんでも慎重に取り組める
変化に敏感だからこそ、
「元気がない」「嬉しそう」というふうに、
周囲の人や環境の少しの変化に気づくことができるもの。
慎重だからこそ、
目の前の課題を適当に仕上げるのではなく、
失敗しないようじっくり考えながら、丁
寧に仕上げていくことができます。
これらの長所は大きな力になるものです。
周囲の「恥ずかしがり屋さん」への
OK対応、NG対応としておくことがあります。
・子どものタイミングを奪わない
子どもには子どものタイミングがありますから、
「さぁ、早くあいさつしなさい」
「みんなの中に入りなさい」などと
急かしてしまうと、
子どもは自分のタイミングを逃してしまうのです。
タイミングを逃すということは、
ますます恥ずかしくなってしまいますから、
周囲のせっかちな気持ちを抑え、
子どものタイミングを待つべきです。
・恥ずかしがり屋ね・・・などと認識させない。
周囲の子どもたちと比べてることは、
絶対に避けるべきでしょう。
子どもは親への不信感や、
「自分は愛されていない」という
感覚を持つようになってしまうかもしれません。
「うちの子は、恥ずかしがり屋なので困ります」などと
絶対に子どもの前で言ってはいけないと思います。
敏感な子どもは、
言葉にますます自信をなくしてしまうのです。
ネガティブな先入観を植え付けず、
ポジティブに「きっとできる」と
声をかけることでしょう。
・好きなことに熱中させてほめることがベター
お絵かきや、歌、粘土、鉄棒など、
何でもいいのです。
子どもが得意なもの、
好きなことに没頭させることが、
恥ずかしがり屋さんには
効果的なのです。
それを「上手にできたね」と
認めてあげることで、
子どもの自信は
みるみる伸びていくものだと思います。
その自信に支えられ徐々に
行動範囲が広がれば、
恥ずかしがらず、
行動できるようになってくるものです。
恥ずかしがり屋さんが
二の足を踏んでいることを
無理やりやらせるよりも、
得意なことや好きなことに存分に
熱中する時間を大事にすればいいのです。
いつも親が口を出していると・・・
子どもは考えることをやめてしまいますから、
自分の考えを尊重してもらえる
経験を重ねることがいい。