2019/12/30

パール幼稚園【ファンが生まれる幼稚園】竹箒・・・



例年のように、

園庭は年の瀬の寂しさのような空気が漂っています。

20年ほど前の園庭には、

現在の年少園舎もツリーハウスもなく、

欅の木が5本、

かしの木が1本、

銀杏が1本

現状の園庭の植栽に加え多いものでした。

年末は竹箒を手に午前中は、

一人で落ち葉と格闘だった思い出があります。

それも、幼稚園を、

よくしたい・・・

幼稚園に携わる人々が幸せになれば・・・

決して義務ではなく、

そんな思いがあったからこそできたことでしょう。

『どんな人に対しても親切で敬う気持ちを忘れない徳のある人は、

同じように徳のある人から慕われるようになるものだ。

そのような人は絶体絶命の窮地に立たされても、

必ず、どうにか切り抜ける。

徳のある人が、身を挺して助けてくれるからな・・・』

祖父の教えであり、

近頃、事象と意味が重なる出来事に出逢うことも多く、

なるほど・・・と思うことがあります。

『どの業種でも上に立つ者は、

伝家の宝刀を持っているものだ。

そして持っているからこそ、

一刀両断と判断を迫られることもある。

その時は覚悟をして抜きなさい。

そして無闇に伝家の宝刀は抜くものでもないことを覚えておきなさい。

抜くときは・・・

自分の守らなければならないものを汚された時であることには違いはないが、

それが本当に守るべきものであるか慎重に判断しなさい。

また、抜いたら後には戻れないということ、

振りかざした後には虚しさに襲われることを覚悟しなさい。』

これも祖父の教えです。

ありがたいことに、

私は素晴らしい人たちとのご縁に恵まれてきました。

それは途切れることなく今もつづいています。

素晴らしい人と出逢ううことは、

よい仕事を手がけることに繋がります。

素敵な人と出逢い、

素晴らしい仕事に恵まれることによって、

すでに恩恵は蒙っています。

自分がどれくらい得するかということは、

つい考えてしまうものかもしれませんが、

社会の価値観は、

もうずいぶん前から二極化し、

「得」よりもまずは「徳」を重んじる人が多くなっています。

「お得は・・・

その時だけのものだけど、

徳は一生の宝もの・・・」

祖母の言葉を、

経験を通じて習得しているのだとも思う年の瀬。

考え込んでいるとき・・・

竹箒を手にしていることが多いもの。

私の伝家の宝刀は竹箒なのだろう。