2020/02/03

パール幼稚園【ファンが生まれる幼稚園】ひとつのシンポジウム


文部科学省の調査研究委員を務めて3年。

3年を目処に私立幼稚園の人材確保における

人材確保、育成の調査研究を進めて参りました。

これらの集大成???

ひとつの区切りとして、

「これからの幼児教育と幼稚園就職を考える」

このようなタイトルのシンポジウムが開催されました。

東京家政大学子ども学部長 大澤 力 先生をはじめ、

数名の都内私立幼稚園、

大御所の園長先生をシンポジストにお招きし、

私がコーディネート役を務めさせていただき・・・

無事終了。

パール幼稚園園長野村良司・・・

人財育成については自信がありましたが、

近頃・・・・・

人財育成において、

すっかり自信が無くなりまして・・・

そんな心中で臨んだシンポジウム。

このような大役が務まるのか?

その前に喋れるのか??など

構えてしまいましたが・・・

シンポジウムでは、

他の先生方のお話をまとめているうちに。

私の掲げる幼稚園理論は他の先生方と共通する部分も多く・・・

多くの参加者の先生方にも共鳴いただけたことは救いでした。

まぁ、これは一般業種の方には理解に遠い

私立幼稚園独特の世界観なのでしょう・・・

幼稚園に携わる方々、

先生と呼ばれる職業の方々にしかわからない

共通の理解であると実感した時間でもありました。

仕事や役割に、楽しみを見つける・・・

ここでしょう。

私は現状肯定、

過去オール善としています。

極論とすれば、

どんなに苦しいときでも、

楽しいと思わなければ先生業は務まらないといってよいと思います。

でも、これは幼稚園経営だけにとどまりません。

人生すべからく楽しいと思ってやっていくに限ります。

楽しくやることくらい、

その人間の能力を伸ばす要素はないからです。

不愉快な気持ちや不満を抱いていて、

上昇志向が生まれてくるでしょうか。

人間は生来、上昇志向性をもっていますが、

それが出てくるのは、気力が充実したときです。

仕事を楽しくやってもらうために、

園長が取るべく得策は、

力相応の役割を与えることです。

また、自分自身にも、

力相応のチャレンジを課すことだと思うのです。

そうすれば・・・

上昇志向の気流に乗って、

自分から舞い上がることができます。

これが本来の「やる気」というものです。

働くことの原理原則は、

本当はきわめて単純なものです。

「食べるために働く」「いい生活を営むために働く」

と考えておられる方もいるでしょうが、

それは働くための最初に来る理由ではないように思います。

特に先生業において働くというのは、

世のため、人のために尽くすことではないでしょうか。

人として生まれてきた以上、

学び、働き、人間性を高めることは、

人生のもっとも基本的なことがらで、

その結果として生活があるのです。

世のため、人のためと考えると、

どんな仕事にも楽しみが見つけられるようになると思われます。

働き方改革・・・がありますが、

これからどんどん学校の先生方も事務的になるでしょうね。

そうしたら・・・

先生業の楽しみなどを感じることは難しくなるのではないでしょうか。

一所懸命に働けば、

気がついたときには・・・・・

人並み以上の何かが手に入っているように思います。

これが先生と呼ばれる職業だと・・・。

お金や時間や決まりでは先生業は楽しめないということです。

先生業の基本は、楽しみながら、

世のため、人のために力を尽くすことだと思います。