パール幼稚園【ファンが生まれる幼稚園】感性を育む
しつけの三原則や学校職場再建の三大原理、
主体的人間になるための立腰教育などをひろめた
森信三先生の言葉に
「人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢える。
しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に」
というものがある。
この言葉には続きがあり
「縁は求めざるには生ぜず。
内に求める心なくんば、
たとえその人の面前にありとも、
ついに縁は生ずるに到らずと知るべし。」
という。
人は満足に鈍感で不満に敏感だと思うのですが、
過去に私は・・・
特にこのことに優れていた時があったと思う。
幼稚園改革に乗り出した頃の話なのですが、
右にも左にも味方がいない錯覚を起こし、
私の心の中は、煩悶・憎悪・敵意の真っただ中。
とても悶々の日々だったし、
狂ったように何かを求めていた。
その時に出会った本が
芳村思風先生の
「感性論哲学の世界」だった。
その中で
「考え方ではなく、感じ方が人間を決定する」
という言葉が目に飛び込んできた。
イデオロギーではなく・・・
感じ方こそが人間を決める。
この教えが・・・
私の煩悶苦しみを救う哲学になった気がする。
感性論哲学というものは
力の哲学だとも思うのです。
「哲学は学ぶべきものにあらず。
哲学することを学ぶべし」
ということに行き着くことになる。
広さではなく深さ・・・
今の時代の「子育て」という分野がビジネス化され、
株式会社の保育所への参入から始まり・・・
どんどん子どもの命を軽んじていく
保育・預かるというシステム。
保育・育むという大切な事を重んじるために、
パール幼稚園からは保育という言葉を無くし、
教育活動という言葉に置き換えてきたが・・・
気づけば多くの幼稚園が使うようになっている。
保育がビジネス化してしまった原因は・・・
「保育園落ちた日本○ね・・・」
という投稿に反応した
当時の政権の政策の取り組みが
発端になっているとも感じているのですが、
今の制度は
広さばかりを求めすぎてしまった結果にも
つながっているようにも感じている。
かといって・・・
制度の上で成り立つのが我々の仕事・・・
心の中は複雑なもの。
でも・・・
私立幼稚園というも、
大事なことは・・・
広さではなく、深さだと思う。
そして・・・
この部分は揺るがない。
深さがあるから、
ゆったりとながれていくものだとも思っている。
保育がどんどん薄っぺらくなってきている中にあって、
正反対の「厚み」が必要となることは確かなことだ。
だからこそ感性の力が重要。
今こそ感性の時代だとも思うこの頃。
令和6年度の方針発表会議の内容を構築するために
頭を捻る時間が多くあるのだが・・・
制度を構築する立場にいるが故に、
この失われつつある部分の大切さに
焦点を当てることが
できるのであるかも知れないとプラスに捉え、
必要、必然、ベストの理。
「人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢える。
しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に」
ということであるが、
出逢いの概念は人だけではない。
今こそ・・・
感性を育むパール幼稚園。
得意を伸ばすべきタイミングなのであろうと考える。