2021/09/03

パール幼稚園【ファンが生まれる幼稚園】イヤイヤ期なの?


育児書などでイヤイヤ期という言葉があります。


このイヤイヤ期という言葉は、


ここ15年ほど前から見かけるようになった


言葉だと記憶しています。


見慣れ、目にする言葉なのですが、


なんでもかんでも・・・


イヤイヤ期という言葉で解決してしまうことも、


どうかと思うこともあります。


子どもの心の教育のひとつとして大切なのが、


「倫理観を育てる」ことだとも考えます。


倫理観を育てるためには、


敏感期と呼ばれる時期の過ごし方が


大きく関わっているようにも思えます。



敏感期には、


自分さえよければいい・・・


という思いがあるようです。


倫理観とは、


人として守るべき


社会的な秩序や規律に対する考え方を指します。


この倫理観が欠如してしまうと、


自己中心的な考え方になってしまったり、


所謂、自分さえよければいいと、


相手の気持ちや


周囲の人々との関係性を全く考えない行動を


起こしたりするようになってしまいます。


善悪の判断がつかなくなってしまうこともあり、


昨今の若者の倫理観の欠如は、


ここが大きく関わっているといわれています。


そうならないためには、


敏感期に倫理観を育てる必要が


あるのではないでしょうか。



この敏感期には、


子どもの吸収力が非常に高い時期なので、


親は子どもが興味を持った物事を


肯定的に見ることが大切。


敏感期とは・・・


物の位置や順序などにこだわりを持つ


秩序の敏感期。


歩く・座る・持つ・運ぶといった動きの獲得という


運動機能の発達の敏感期。


数字に対して興味を持つ数の敏感期。


生き物、地理や歴史に興味を持つ


文化の敏感期。


などに区分されます。


子どもの倫理観を育てるためには、


秩序の敏感期が重要となってくるようです。


場所に対して強いこだわりを見せる時期なので、


自宅のダイニングテーブルで


自分の定位置以外の


席に座ることを嫌がる子が多いようです。


また自分が座る位置はもちろん、


家族がいつもと違う席に座ることにも


抵抗を感じるというデータもあります。


ほかには、


おもちゃの置いてある場所が


いつもと変わったというだけで


大泣きすることも。


このとき、


親は単なるワガママやイヤイヤ期だと


考えてしまいがちですが、


子どもとしては場所が


変わったことに対する抵抗の背景に


秩序を守りたいという意識があるのです。


子どもはまだまだ、


この世の中がどんなふうに回っているのか、


どんな仕組みになっているのかわかりません。


そのために、


毎日自分が慣れている場所や物事を確認します。


そして・・・


その通りになっていないと、


途端に不安になってしまうのです。


逆に・・・


場所や物事が一定だと、


安心して生活を送ることができたり、


新しいことに挑戦できたりするようになります。


場所へのこだわりを認めてあげることは、


物事に正しい道すじがあることへの理解や


自分の中での基準を作ることにつながり、


倫理観を育てるのに非常に有効なのです。


子どもの倫理観を育てるにはということですが、


子どもが場所への


こだわりを見せるようになったら、


秩序を守りたい・・・という


子どもの気持ちを優先することで、


「イヤー」や「ダメー」といった行動が


改善されるかもしれません。


そして・・・


秩序を守ることが、


子どもの倫理観を育てることになるでしょう。


何事も一定を保つことが大切であり、


自宅のテーブルの席なども、


洋服や靴を置く場所、


おむつを替える場所など、


できる範囲で位置や場所を


決めておくといいようです。


子どもにとっての


「ここは○○をする場所だ」という


秩序を守ってあげることで、


倫理観を育てることはもちろん、


日々の行動がスムーズになると思います。


「○○はここに片付けようね」と導いてあげれば、


子どもが率先して片付けをするようになるはずです。


変更時には理由を説明することも必要で、


自宅の場合はある程度、


子どもの秩序を守った場所を決められるものの、


外出先などではそれが難しいこともあるでしょう。


そうした場合は、


なぜ、いつもと違うのかについてしっかり説明し、


子どもの不安を取り除いてあげることが大切です。


大人にとっては些細な変化でも、


子どもにとってはパニックになってしまうほどの


大きな変化だということを理解して欲しいもの。


場所の敏感期の子どもは、


イヤイヤ期と混合されるような行動も多いため、


親としてはストレスになったり、


イライラしてしまったりすることもあるかもしれません。


しかし・・・


場所の敏感期の過ごし方は、


子どもの倫理観に大きく影響します。


敏感期の仕組みを理解して、


倫理観を育てるチャンスを


逃さないようにしましょう。


まぁ、あくまで学術的な理想論ですが、


知識としておく方がいいかも知れません。


子どもに倫理観が身についていないために、


我が子に手を焼くママも多いようです。


あまりにも困り果てて、


子どもの言いなりとなってしまっても、


子どもには倫理観は身につきません。


家庭での倫理観が身についていないのに、


集団に入っての倫理観など


理解できるはずはありませんし、


とても窮屈な場となるだけです。


倫理観が身についていないと、


もちろん、


自分の思い通りにならない他者など


面白くありませんから、


集団でお友達と仲良くなんて遊べません。


孤立するか、手を出すか、いじけるか。


これは本人の気の強さでも


変わってくる行動ですね。


さて・・・


幼稚園に通うことは、


親として・・・


どのように我が子に説明していますか?





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